未知未踏領域における拠点建築のための
集団共有知能をもつ進化型ロボット群
月溶岩チューブの探査に小型AIロボットたちが挑む
INTRODUCTION
内閣府ムーンショット型研究開発事業 目標3では、
2050年までにAIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現します。
本プロジェクトは、シンプルな小型ロボットが集団(=群)として協調・進化するシステムを構築し、未知未踏領域である月面溶岩チューブ内での探査と拠点建築の実現を目標としています。この目標を達成するために3つの研究開発項目を設定し、各研究機関と力を合わせて研究に取り組んでいます。
月に地下洞窟のような空洞が発見されたのは2009年。
日本の月探査機セレーネ(愛称「かぐや」)により、直径100m、深さ100mあると思われる巨大な縦孔が発見され、そこには横穴が広がっていることが明らかになりました。月の表面は、昼は摂氏110℃、夜は-170℃にもなります。
大気はなく、宇宙からの放射線や、隕石などの飛来物が降り注ぐ、とても危険な環境です。人類が月に拠を構える。その場所として月の地下洞窟である溶岩チューブは、宇宙からの飛来物を避けられる、また月表面のような温度差も緩和される、理想的な場所だと考えられます。月の地下洞窟、溶岩チューブの探査と拠点構築のために、私達は小さなロボット達の集団を送り込みます。
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未来を切り開く挑戦:ムーンショット型研究開発制度とは
ムーンショット型研究開発制度は、2050年を目標に、内閣府が推進する、日本が直面する大きな社会課題を解決するための挑戦的な研究開発プロジェクトです。科学技術振興機構(JST)が主導し、AIやロボット技術、持続可能な社会システムの開発などを通じて、社会課題の解決に向けた革新的な技術を推進します。異分野の研究者が連携し、具体的な研究開発を進め、目標達成に向けた技術とシステムの実現を目指しています。